2020年10月17日、私とATAさんはパリから南へ約200kmのサントーアンという村に向かっていました。
目的は10月4日に産まれたばかりのYorkusire Terrieの仔犬に会うためです。フランスでは動物保護が厳しく日本のようなペットショップはほとんどないのです。犬を飼うならブリーダーから買うという事ですね。wikichien.frというサイトでブリーダーさんを探し、アポを取ってコロナのロックダウンが明けている期間を使って会いに向かっているのです。
実はこの日を迎えるために、数々の課題があったんだよね。何ともATAさんは犬アレルギーらしい。そして、犬が将来いなくなる事を想像しただけで泣いてしまうほど想像力が豊かなの。そんなこんなで、何年も犬を飼う事がなかったんだけど、ロックダウン中ずっと家にいるし、会いにいくだけ行ってみようという事で来たんだよね。Yorkusireはシングルコートで抜け毛がないのでアレルギーも大丈夫だって事でね。
初めての訪問だし、お土産持ってね、Patric Rogerのチョコレート持って訪問したのです。
さぁ感動のご対面!
何なんだ、この生き物は、、可愛すぎる!!!
完全に我々は彼にロックオンされ、即決で彼を家族にする事を決めたのでした。
ちなみにPatric Rogerの家はこの村の近くにあるみたいでね、チョコレートもとっても喜ばれて縁も感じる訳ですよ。やっぱり手土産って大事ですね。
さて、即決で飼う事を決めたけど、手付金というものを払わなくてはならないのです。そんなの考えていなかった二人は大して現金など持っておらず、二人の財布に入っている現金を全て見せて、これで如何?と問う事しかできないのです。
優しいマダムは20€返してくれて、「旅の途中であなた達に何かあったら嫌だからこれだけはもっときなさい」、、と。何とも恥ずかしい契約初日となった訳です。
さて、その帰り道。とても奇妙な事件が起こるのです。
ガソリンアラートが出たのでガソリンスタンドで給油しようとしたところ、なんと!給油口が開かない!
えーーーーーー?ガソリン補給できないじゃない。
パリまで残り50KM程度、残走行可能距離は70KM。これは危険すぎる、渋滞にハマったら車が止まる。
Dealerに向かうしかないと判断したけど時間も時間なので閉まってしまうかもしれない。でもまだ余裕があるんだよね。
さぁ、Dealerに着いた!もう閉まっている。ダメもとで給油口を空けてみる。あら、不思議開くじゃないですか。理解不能だが給油できるならガソリンスタンドを探すのみ、最寄りのガソリンスタンドをナビで探し到着。この時点で残走行距離は30KMくらいだったかな?
到着したガソリンスタンドは何とコストコ系列、さぁ給油しようとしてもコストコカードがないと1滴も給油できないときました。いよいよヤバい。あと行けて2カ所か。
さぁ選択肢が限られてきました。何とかね残り20KM位でガソリンスタンド見つけて給油完了。UTAさんは心からガッツポーズをしたのでした。
運命の出会いを果たしたあと、忘れられないトラブルに遭いどっと疲れた1日だったのです。